ストレングスファインダーの導入効果を測定するには?
ストレングスファインダーを企業や組織で導入した場合、
導入したは良いものの、導入効果をどう測定したら良いか分からない
といった話が良く聞かれます。
この記事では、そんなストレングスファインダーを企業や組織で導入した後で問題になりやすい「ストレングスファインダーの導入効果測定」におすすめの指標を紹介します。
ストレングスファインダーの導入効果を測定する12の質問とは?
ストレングスファインダーの導入効果を測定するには、以下の12の質問の平均得点がストレングスファインダーの導入前後でどれだけ向上したかを測定するのがおすすめです。
【ストレングスファインダーの導入効果を測定する12の質問】
- 私は仕事の上で、自分が何を期待されているかがわかっている。
- 私は自分の仕事を正確に遂行するために必要な設備や資源を持っている。
- 私は仕事をする上で、自分の最も得意とすることを行う機会を毎日持っている。
- 最近一週間で、良い仕事をしていることを褒められたり、認められたりした。
- 上司または職場の誰かは、自分を一人の人間として気遣ってくれている。
- 仕事上で、自分の成長を励ましてくれる人がいる。
- 仕事上で、自分の意見が考慮されているように思える。
- 自分の会社の使命/目標は、自分の仕事を重要なものと感じさせてくれる。
- 自分の同僚は、質の高い仕事をすることに専念している。
- 仕事上で、誰か最高の友人と呼べる人がいる。
- この半年の間に、職場の誰かが自分の進歩について、自分に話してくれた。
- 私はこの一年の間に、仕事上で学び、成長する機会を持った。
※上記の質問に対し、完全に当てはまる(5点)〜完全に当てはまらない(1点)で回答。
上記の質問は、ギャラップの書籍「まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う」や「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」で紹介されている「Q12(キュー・トゥエルブ)」と呼ばれる指標で、
ストレングスファインダーが組織で正しく導入された場合に点数が上がる指標
であるとともに、
この指標での点数上昇が、組織の強さ(生産性、利益、社員定着率、顧客満足度)の上昇と完全に比例する
ことが統計的に実証済みの評価指標です。
※例えば、米国企業「ベストバイ」CEOのブラッド・アンダーソン氏は、この指標(Q12)がベストバイ全体で2%上昇すると7000万ドルの増収が見込めると語っています。(書籍「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」P.194より)
ストレングスファインダーを社員に「受けさせただけ」で「社員の強みに基づく組織作り」を目指さなければ、「Q12」の得点向上や、「組織の強さ」の向上を望むことは難しいでしょう。
一方で、ストレングスファインダーを社員に受けさせた上で、「社員の強みに基づく組織作り」を目指したならば、「Q12」の得点が上昇するとともに、組織としての強さもグングン向上することが実証されています。
※あらかじめ「Q12」の指標をマネジャーに提示した上で、「部下達のQ12の値を高めること」をマネジャーのミッションにすることを明言しても良いでしょう。Q12の値が組織内で増加すれば、確実に組織の生産性も比例して上昇するのですから。
ストレングスファインダーを組織内で導入することは検討しているものの、「どうやって導入効果を測定すべきか?」と悩んでいるのであれば、是非ご検討いただきたい評価指標です。
【追記】
なお、ストレングスファインダーを組織的に導入して「強みに基づく組織作り」を目指す場合、その成功を左右するのはマネジャー要因が7〜8割だといわれています。
本当に「強みに基づく組織作り」を目指すならば、ストレングスファインダーを組織の社員に受けさせただけで任せきりにしてしまうと、多くの場合失敗(効果なし)につながるという点をご留意ください。
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